「童貞者」戦記。今ここに「童貞者」の戦いの真実がある!
「童貞」は真面目。「童貞」は純粋。「童貞」はカッコ悪くない。2011年の終わりに突如湧いてきた「童貞」擁護記事の数々をあなたはご覧になっただろうか?これまで、あれだけ「悪」「非生物」「反社会的」「汚物」のようにマスコミも一般大衆も「童貞」を扱ってきていたのに、この掌の裏返し方は何なのだろうか?少子化対策として「過度の刺激をしない」「童貞擁護から女性への安心感を与える」為なのか?それともあの大震災からの「弱者の救済」「弱き者を責めない世界の構築」なのだろうか?
しかし、そんな事で虐げられてきた「童貞者」がこの世界を許す事はない。「オトコじゃない」「キモチワルイ」「人間にも成れていない」「動物以下」とまで蔑まれた者達の心がこんな事で晴れるはずはないのだ。もしもこの突然発生した「童貞肯定」ムーブメントが、恋愛レジスタンスである「童貞者」から始まっているのなら良いのだ。しかし「童貞者」の声など「非童貞世界」「非童貞者が管理する情報社会」に届くはずはない。「童貞者」の声が小さいからではない。「童貞者」への真の理解や擁護の為に「非童貞者」が「童貞者」と向き合う道理など無いからだ。
ほとんどの「非童貞者」は「童貞者」に心を置く事は一切無くなる。かつて自身もそうであったのに。「非童貞者」は「童貞者」の苦悩を「ちっぽけなもの」「怠惰が招いた結果」「己の能力の欠落」だと考えている。かつて自身にも悶える夜があったはずなのに。童貞を失くした瞬間、それまでの仲間は仲間では無くなってしまう。「童貞者」は仲間が次々と失われていく不安、共通項の無くなる恐怖、覆いかぶさる巨大な劣等感と戦い続ける。現在の同志ですら、何時仲間で無くなるか判らないという「疑心暗鬼」を抱えながら…。
一方「非童貞者」はできるだけ安全な場に身を置こうとする。「非童貞」を崇め、「童貞」を駆逐する世界を作り上げたのは童貞を失くした者達だ。以前の恐怖を忘れる為に、抱えていた恥ずかしさを、他者を責める事で補う為に「非童貞だけがオス、人間である!」「非童貞者が生命の柱を支えている!」「世界は非童貞者のものだ!」と宣言した。ある日を境に「童貞者」の敵は女性ではなく、かつての親友、盟友だった「元・童貞者」となった。「童貞者」のレジスタンス活動が好転する事もない。一人、また一人と仲間は消えていく。消えた分だけ「非童貞世界」の住人は増えていく。身近な仲間であればあるほど、敵に回った時の衝撃と悲しみは大きく、「童貞者」の心を掻き毟らせる。年月が経てば経つほど仲間は消えていく。ついには結婚し、「子供」を授かる元・仲間。それは確実に「性交に及んでいた」という事実を「童貞者」に突き付ける「最終兵器」となる。
「童貞」を守る者の過酷な戦いを、戦いの陰を、真の苦しみを知って欲しい。「非童貞者」も、あの日確かに持っていた「童貞心」を取り戻して欲しい。「あの時は俺も苦しかったよ」と一言、語りかけて欲しい。現在の「童貞擁護」は、一人の「非童貞者」の目覚めによる世界変革の始まりだと信じたい。この不毛な戦いの終焉の「始まり」であって欲しい。